初任者教員が担任になったら始めにすること

 長年の夢が叶い教職生活をスタートさせる初任者教員の中には、担任教師として1年間上手く過ごせるかと悩んでいる人も少なくありません。
  確かに、教員としての一歩は社会人としての一歩目でもありますから、何かと不安を感じてしまうものです。しかしそのような不安は担任教師として始めにすべきことを確実にすれば、これからの1年間は期待へと大きく変化します。

どんな子になってほしいのか明らかにする

 子どもたちがあなたと出会った時、「どんな先生だろう」「優しい先生だろうか」「怖い先生だろうか。」と期待と不安で胸を躍らせています。そこでまず、あなたは、子どもに「こんな子になってほしい。」と自分の願う姿を、子どもたちに伝えましょう。

 どんな場面でどのようにすることが願う姿なのか、具体的に示しておくとよいでしょう。そして、「先生は、その姿になるように、褒めたり、叱ったりします。」とはっきりと自分の姿勢を伝えておきます。こうすることで、子どもは、「こうすれば、褒められる。」「こうすれば、叱られる。」とあなたとの接し方がわかり、見通しをもってあなたと関わることができます。

そして、子どもたちは、あなたの言葉を信じて、先生に認められようと頑張ります。これが曖昧になると、「言ったこととやっていることが、違う。」「先生は、うそつきだ。」「私のことをわかってくれない。」などと教師から心が離れていきます。

教師の願いに向かって努力する子どもの姿を認め、励ますと、「私の事を大事にしてくれる」「私の事をわかってくれる」という気持ちになり、日々を楽しみながら学校生活を過ごすことになります。

1つを徹底すること

学級の雰囲気が学級を作ります。そのため、教師が何を褒め、何を叱るのかが大きく学級作りに影響を及ぼします。夢と希望をもって教師として歩み出したあなたですから、したいことが沢山あると思います。しかし、欲張るとできないことが増え、あなたも子どもも自信をなくすことになります。あなたと同様に、学級も日々成長していきます。ですから、心配せず、焦らず、願う子どもを目指すために、一つの事を徹底し、成長し続ける学級を目指しましょう。あなたの譲れないその1つを何にするかが、あなたの学級作りの柱になります。一つでも徹底することができれば、これが波及し、同じ手法で徹底できることが増えていきます。そして、いろいろな事が徹底できる学級になります。これが学級のルールになります。欲張らず、まずは1つの事を徹底することに努めましょう。

担任教師になったらその他にも始めにしなければならないことはいくつもありますが、「どんな子になってほしいか子どもに示すこと」「1つを徹底すること」の2点に関わる指導を忘れず、起きる出来事とこの2点を関わらせながら、徹底することで、学級は、良い方向へと走り出します。この2点をどんなに忙しくても忘れずにやり切ることができれば、あなたは立派な教師になれます。

ファミリーアシストあすなろ教室では、スカイプやメールなどで親御さんの子育て教育相談に加えて、教師のための教育相談・悩み相談も行っています。岐阜の地で長年教員を勤めた経験を活かして相談を承ります。

子どもの勉強嫌いや登校拒否話を聞かない子どもとの関わり方、保護者の対応など問題解決のお手伝いをいたしますので、初任者教員はもちろんベテラン教師の方でも悩みや困り事がありましたら、お気軽にファミリーアシストあすなろ教室にご連絡ください。

 

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