11月の目標  わかりやすい話し方を身に付けよう 

(わかってもらえたか確かめながら話す指導)       

 聞き手がわかる話し方を身に付けてきている子どもたちであるが、さらにこれを使って自分の考えを相手に伝え、それがきちんと伝わっているかを確かめながら、伝わっていなければ話し方を変えてでも伝えようとする姿を求めたい。

<話し手の聞き手に対する意識を育てる> 

 これからの学習では、話し手の話の内容がとても重要となる。話し手は自分の考えを分かってもらいたいという願いから聞き手を意識する。そのため、教師が入って聞き手に同意を求めたりするのではなく、話し手自身が自分の話の内容を理解してもらえているのかと聞き手の反応を意識できる姿に高めたい。

 〜指導の手立て〜

・話し手の話をしている様子を観察し、聞き手を意識するように声をかける

    (「誰に話しているの?」「あなたの言うこと分かっているのかな」など)

・話し手の話が終わった後の様子を観察し、聞き手の反応に満足しているかどうかをたずねる。

<話が伝わったかどうか確かめさせる> 

10月の話し方の工夫を生かすが、ここでは「わかってもらっているか?」という話し手の話すときの意識が行動となって現れていることが大事)
 〜指導の手立て〜

・聞き手の反応を見る。

(話しながら聞き手を見回す。指示したところに注目しているか確認する。など)

・聞き手に質問する。

(「分かりましたか?」「もう一度言います。」「○○さん、どう思いますか?」など)

・聞き手の反応を見ながら話し方を工夫する。

(繰り返し話す。ゆっくり話す。要点をまとめて話し直すなど)

※指導が方法に陥らないように内容を意識するためにも、教師自身が子どもの話をじっくり聞く姿を子どもに示す。

 話している子どもを見ているだけではじっくりと聞いたことにはならない。板書に記録するとか、授業の中でその子どもの考えを使うとか子どもの考えを生かすことが大事になる。

(これは、授業での話し方やメモの取り方など、次の聞き手の指導にも役立つ。)

○10月の取り組みと比べて振り返ってみよう。
  オウム返しが10月よりも少なくなったか。

□ 子どもが話さなければならないことと教師が話すことを意識するようになったか。
  子どもの発言を横取りしないで生かす努力をするようになったか。
  子どもの発言を否定していないで、少しでもよいところを探しているか。
  説明を教師がしていないか。(子どもにさせる→説明できる子は分かっている)
  切りかえしの発問や深める発問は吟味してあるか(言い換え、繰り返しなど)

   

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