2月の目標  みんなで考えを作り上げよう    

 授業では、学習内容についての指導が中心となり、わかったできたと言えるまでの学びの過程を振り返ることは少ない。
 そのため、これらの取り組み方をあまり自覚していないでいることが多い。
 そこで、「学習の内容」、「学び方」、「学習の進め方」などを振り返り、「どのような取り組みをしてきたから分かるようになったのか」、「どのようにできるようになったのか」などをはっきりとさせることにより、自分なりのわかり方を明確にすることが今後の学習を進める上での力になると考える。


〜指導の手立て〜 <学習の成果を振り返る>………ノート、板書

 ここでは、授業の終末での指導が中心となる。そのため課題追求の足跡の残るものを利用して振り返ることができる。

1、ノート指導

・1月同様、自分のノートを見て、学習の内容を振り返り、誰の考えを元にしたのか、自分の考えは生かされたのかなどと振り返る。そして、わかったことをまとめさせるだけでなく、どのように分かっていったのかをはっきりさせる。

・分かりやすくまとめてあるノートを紹介したり、大事なところの記述の仕方を紹介したりしながら分かりやすいノート作りを目指す子どもを増やす。

「○○くんのこんな意見を聞いたら……ということがわかった。」「○○さんと△△さんの考えから分かった。」「○○さんの考え方が大事だと分かった」「大事な言葉を赤で囲ったから分かりやすくなった。」「線でつなぐとつながりがよく分かる」「→を使うと考える順序が分かりやすい」などを作ったノートを使って指導する。

2、構造的にまとめた板書を利用しての指導

・色分けや枠、矢印などを使ってまとめた板書がどのように作られていったのかを子どもの名前を使いながら説明をする。キーとなる発言やみんなに分かりやすくしてくれた発言などを取り上げ、問題解決をするために必要な取り組みを自覚させる。(発想の豊かさ、既習経験の生かし方、まとめ方、問題の作り方などの視点を内容とは別に意識して紹介する)

※同じ色の仲間を指しながら、友達の考えに共通点やつながりがあることを示す。

  (線や色や→の意味を教える)

→を追っていくと順序良く考えられることを理解する。

    子どもの多様な考えを板書で説明しながら、そのつながりを線で示す。

    キーとなる発言をした子どもの考えを別の色や線囲いなどを使って示す。


●学び方がわかるということは、わかるために自分がしたことを自覚すること。
 そこで、一斉に「○○さんのここがよかった。」、「○○さんのこの発言でこうなった。」という話をして刺激をするだけでなく、「自分は何ができたのか。」、「自分が分かるようになったのは、何がよかったからか。」など学んだ内容や学び方を問う発言が重要となる


      

         

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