6月の目標  わかった合図を送ろう 
  (話した後の聞き手の姿に着目させる指導)  

5月までは、聞き手を中心に指導を行ってきたが、6月は聞き手と話してとの関わりに着目させる。つまり、話し手が聞き手を意識するよう指導をここでは大事にする。

まず、はっきりした反応(うなずき、挙手、話し言葉など)や反応の早さ(話し終わったらすぐ)、的確に聞き取る姿など5月のわかろうとする姿を一層広げる

そして、次にその反応を受けた話し手の意識を探ってみる。話し終わった時の気持ちよさやわかってもらえるうれしさ、そして仲間意識の高まり(互いに分かり合う、相手のことを考える)など話し手の気持ちを表出させることで、話し手と聞き手との関わりがあることに気づかせる。 

ただし、ここで注意したいのは学習姿勢の高まりと同時に学習内容の追求が進んでくることを忘れないこと。話の内容がわかっているかどうかという点は見逃してはならない。

・友達の話を聞き逃さないぞという意識に立っているか

・友達の言ったことを理解しようとしているか

・友達の意見が分かる、分からないをはっきりさせているか

※これを続けると話を聞く姿勢に緊張感(真剣さ)を感じる学級になる

〜指導の手立て〜

 <聞き手に対して>

 ・「今の話が分かったか、分からなかったか」と問う。

 ・話し手に「分かったってもらえたか、分かってもらえなかったか」を問う。

 ・話し手が分かる反応をした子を見つけ、どんな反応なのかを紹介する。

 ・話の内容について「同じ」「わからいない」「つけたし」などの反応があることを知らせる。

 ・みんなの反応が伝わっているかどうか判断しやすい位置に教師が立って聞き手の反応を見る

  <話し手に対して>

  ・聞き手を意識した話し方をしているかどうか。

  (話す向き、話す速度、話し声の大きさ、話し方、話す内容などいろいろあるがここでは特に導入だから、話す向きや話す声などが重要となる。)

  話し終わった時、友達の反応を見ているかどうか。

反応がない時と反応がある時を比べて「話し手としてどちらが話し甲斐があるのか」を尋ね、分かってもらうことの喜びを感じさせる。
  話した後に友達に自分の考えを聞いてもらった感想などを聞く

       

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