*    自  習  *



 学習の内容と方法がわかっていれば自分で学習が進められる。自習がうまくできないというのは、自習ができるように育てていないからである。自習ができるということは学習についての自立ができているということであり、私たち教師が求めている姿である。学ぶ集団を作ることで個々の子どもも伸びてくる。


学習内容についてはそれぞれの教科、領域によって異なるので、
 ここでは方法を中心に述べる
 
 

  方法

次の3つの勉強があることを教え、できるように育てる。

  ひとり勉強(一人学習を鍛える)

これは、図書館の様子に似ています。黙々と調べごとをしています。他の人に迷惑をかけないように一人で静かに勉強をします。

  グループ勉強(グループ学習を鍛える)

これは、喫茶店やファミリーレストランの様子に似ています。グループで話をしていますが、他のグループの迷惑にならないような声で話をしています。

  みんな勉強(学習姿勢作り)

これはいつも学校でやっている勉強の仕方です。学級全体で話し合いをします。みんなで一つのめあてに向かって取り組みます。

 これらの3つの勉強をするときには必ず次の約束を守ろう。 

   約  束

 席を立たないこと、始まる前に3つの準備をしておくこと

*  必ず取り組みについてその日の帰りの会で反省すること

*   もし、途中でやかましくなったら学習をやめてみんなで話し合うこと

 

  * 年間の見通しを持ち、

 1学期はひとり勉強ができる学級作り
 2学期は、グループ勉強ができる学級作り
 3学期はみんな勉強に挑戦できる学級作り    
  
                  をめざす 
*

 


 

時間がきたら自分から進んで始められることが大切だということを年度当初から言い続ける。できたら誉める
学習の内容がわかっているのだからすぐにそれに向かうこと。もし、分からなかったら自分で考えてひとり勉強を始めることを話しておき、ときどきわざと遅れていき学習の様子を観察する。
出張などで自習と分かっているときには、事前にこの時間は3つの勉強の仕方のどれに挑戦するのか決めておく

※どの学年でもできる。内容に違いがあるだけで1年生でもできるようになる。ただし、自習だけでは育たない。
※日頃の授業にこの3つの学習形態を入れておくことが重要である。自習ができるようになると、これが家庭での学習にも役立つようになる。

                   

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