例1 「ひびき合う」

 よく音楽で、「ひびき合う」って使うね。学級のくらしもそれと一緒なんだよ。よいこと見つけのときに○○さんお話聞いていなくて注意されたね。でもその後の聞き方が変わったでしょ。その時、みんなの様子をみていると、○○さんだけじゃなくて、他の子の聞く姿勢もよくなったんだ。注意されてなくてもいいことだと思ったからきっと聞く姿勢がよくなったんだよね。これが「ひびき合う」ってことなんだ。このクラスはひびき合う素晴らしいクラスだと思ったよ。そういうクラスがもっとよくなるためにももっとひびき合うことができるといいよね。

 さっき係りからのお願いで給食の時の挨拶の話が△△さんからあったね。これでも、挨拶を早くすればみんな早く給食を食べられるから、これはいいことだと思ってすぐにできる子だったら、きっと係りの子も困らずにすむよね。実は同じ事が帰りの会の始まりもそうだったんだよ。司会の□□さんが何分から始めるよと言ったね。同じ班の●●さんは時間が来たから□□さんに、「もう時間やよ。」と話しました。これは□□さんの言ったことにひびいた姿なんだよ。時間どおり始めることが素晴らしいと思っているから、こう話せるんだよ。その後司会の□□さんが、「席について」とか「遊ぶのやめて」とか言って席についた子がいるね。この子たちもひびいた姿だね。でもね。中にはいつから始めるか知らなかった子もいるけど、授業の終わった後に帰りの会があるってことは知っているよね。それだったら遊んでいないで席について帰りの会が始められるように準備することが□□さんにひびく素晴らしい姿だと思うよ。

 人間、誰でも失敗するよね。でも、同じ失敗しないように考えることが大事だね。今日のめあてが守れなかった子がいるでしょ。◎◎さんの「ごめんなさい。明日からやります。」といったことがすごいと思ったよ。よく「今度からがんばります。」っていうけど、明日からっていうといつかはっきりしているでしょ。こうするとわかりやすいでしょ。つまり、具体的にすることが大事なんだよ。

 ひびき合うためには、この具体的な姿をはっきりさせることが必要なんだ。めあてを守れなかった子がいたよね。でも、まもれなかったから次から頑張ってといってもできないかもしれないよ。やっぱり具体的に「こうするとできるようになるから、こうやってみるといいと思います。」などと付け加えてみるといいよ。係りの▽▽さん、期待しているからね。がんばってよ。

 ひびき合うために友達の中のいい姿を一杯自分の中に取り入れようね。そして、今よりももっと素晴らしいクラス作ってね

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