1月の目標 みんなで考えを作りあげよう
2学期までに子どもたちはお互いの考えを分かり合おうと学び方を工夫しながら取り組んできた。3学期はこの上に立ち、始めに出された課題についてよりよい考えを作り出す授業を目指している。ここでは、1月は12月の学習姿勢を生かしながらお互いの考えを生かし、課題に最適な考えを作り出すことが重要であるという視点からそれぞれの考えを吟味できる姿を求めたい。
12月には7割以上の子どもが相手の考えを理解しているので、それを課題と関わらせる意識を持たせる。
ここでは、話し合いの内容についての切り替えしの発問が重要になる。「話し手が自分の考えに固執していないか。」、「相手の考えの理解に終わっていないか。」など、課題解決のためのお互いの理解であることを忘れないように課題につながるような刺激を与えることが大切となる。
<話し手への指導> ※12月の発言内容のチェックを充実させる。
1、内容 (仲間を意識しなくても授業では当然出てくる)
〜仲間を意識させる言葉を紹介する〜
(話してもいいですか?聞いてください。見てください。○○さんに〜で。)
2、 内容+「聞いているか」 (話の内容に仲間を関わらせる)
〜仲間の内容や仲間を内容に関わせる言葉を紹介する〜
(「○○さんに〜で」、「これを見てください」、「分かりますか?」「分かりましたか?」「もう一度言います」、
「質問はありませんか?」「どういうことですか?」「説明してください」など)
B、内容+「聞いているか」+「内容に踏み込んでいるか」(ここが3学期になる)
〜より多くの仲間が関わるような内容を作る〜
(まとめると、分かることは、どれも、みんな、このことから)
<聞き手への指導> ※ノート指導の充実
1、話し手の内容を課題とつないで考えさせる。
自分の考えを使いながら、友達の考えを取り入れてよりよい考えを作り出すことを教える。ノートの記述と話し合いによって深まった内容との関わりをもたせる。
2、内容をメモする。(メモの仕方を教える。 単語 色 線などの利用)
内容を簡単にすばやく記述することが話し合いから外れないで話し合いについていくことになり、重要なことだと捉えさせ、どんな述の仕方をすればよいかを見つけさせる。
3、本時分かったことをはっきりさせる。(誰の発言が重要なのかはっきりさせる)
学習の内容を振り返り、誰の考えを元にしたのか、自分の考えは生かされたのかなどと振り返ることにより、授業への参加の仕方を見直す機会にする。
4、教室掲示に生かす
学習の足跡を残す掲示に子どもの発言内容を位置付けたり、名前を掲示したりして内容を深める発言が多くなるように啓発する。