4月の目標 聞く姿・・・素晴らしい姿を示そう
<なぜ、聞くなのか?> ・・・・第1ステップ
聞き損なったり、聞き誤ったりすることで学習が成立しなかったり、時間がかかったりすることはよくあることである。4月のこの時期に、この聞く姿勢をつけることが今後の学習の基盤になる。「何を聞かれているのか」、「何を応えたらよいのか」正確に聞くことで、求められている内容に対してきちんと応えることもできる。
つまりここでいう聞く姿とは、この「何を聞かれているのか」や「何を応えたらよいのか」正確に聞くための姿である。
このことが前提となり、自分なりの考えを作り出すことができる。
まずは、「聞けた」ことが重要になる。
「何をきかれているのか」「何を応えたらよいのか」をはっきりつかむための学習姿勢して「体の向き」「目」「手」などが挙げられる。
しかし、「体の向き」「目」「手」がいいからよしとするのではない。
「何を聞かれているのか」「何を応えたらよいのか」がわかっているかどうかを問うことでよい姿勢だったかどうかがわかる。
「分かる」「できる」を求める子どもの姿は、まずは、第1ステップとして「何を聞かれているのか」「何を応えたらよいのか」をはっきり応えられる子どもなのである。
<自分の考えを持つ>・・・・・・第2ステップ
「何を聞かれているのか」「何を応えたらよいのか」・・・その答えを自分なりに考えることで、学習が始まる。自分の考えを持つというのは「何を聞かれているのか」「何を応えたらよいのか」が分かっていることが前提となっている第2のステップなのである。
だから、考えが持てない子には、まず「何を聞かれているのか」「何を応えたらよいのか」が正確に捉えられているのかを確認することが必要になる。
自分の考えを持てる子どもは、「聞かれていること」に対して、自分の過去の経験を引き出してきたり、関係ありそうな内容を見つけてつないでみたりすることができる子どもである。
そのため、「何を聞かれているのか」「何を応えたらよいのか」が分かっているが、自分の考えを持てない子には、個に応じて時間と内容に対する援助が必要となる。
〜指導の手だて〜
聞けた姿を褒める→行動として求めたことをきちんと行動で示したときに褒める。
→「何を聞かれているか」質問して、正確に答えられたら褒める。
→これらを常に行動と結びつけて褒める。
例 「答えられたのは、こんな素晴らしい聞き方をしていたから」
→当たり前になるまで何度も褒める。仲間からも褒められる場を作る